マーケティング解説

webディレクターとは?webマーケターと違いは?

webディレクターとwebマーケターの違いは?

本記事にはプロモーションが含まれています

“webディレクターってどんな仕事?”

“webマーケターとの違いは?どっちになるべき?”

web業界では、

  • コンサルタント、PM(プロジェクトマネージャー)、マーケター
  • ディレクター
  • コーダー
  • エンジニア
  • オペレーター
  • デザイナー

…などなど

多くの職種や役割分担で成り立っています。

その中でも、今回はwebディレクターについて。

webディレクターとはズバリ“現場監督/戦術担当”です。

そんなwebディレクターの

  • webマーケティング業界での立ち位置
  • 仕事内容
  • マーケターとディレクターの違い
  • 年収
  • 未経験からどうやってwebディレクターになるのか

…などなど。

マーケター/ディレクターどちらも経験した私自身の経験も交えて解説していきます。

 

この記事を書いた私は…

webマーケター
愛甲太樹
webマーケター
愛甲太樹
理学療法士から独学でwebマーケターに(2015年~)。
ちなみに2014年まではWordに文字を打つことしかできませんでした。
現在、事業会社でwebマーケターとして活動する傍ら合同会社webコンサルタントの代表として企業のwebマーケティング・コンサルティングを請けています。

webディレクターとは?

webディレクターの一番の仕事は“ディレクション”です。

“ディレクション”とは?

方角、方向、指示、指揮、命令、といった意味。カタカナ語としては、「ディレクター(director)」というカタカナ語の意味合いから類比的に意味を押し広げて、「製作指導」「進行管理」といった意味などでも使われる。

引用:実用日本語表現辞典

プロジェクト(web制作や施策等)の順序立てを行い、指揮/進行管理することがwebディレクターの役割。

冒頭にもお伝えした通りまさしくweb業界の“現場監督”にあたる役割を担います。

【図解】webマーケティング業界での立ち位置

webディレクターの立ち位置

上の図の通り、webディレクターは、制作や施策の常に中心に存在します。

webディレクターが中心になって計画が進んでいるといっても過言ではないでしょう。

このくらい、webディレクターはweb業界で大きな存在なのです。

具体的にどんな仕事をしているの?

webディレクターの仕事一覧

上記を行うのがwebディレクターの仕事になります。

例えば【商品A】を2か月後からSNS広告で販売する計画があるとしましょう。

この場合、webディレクターは大まかに下記のことを行います。

“【商品A】を2か月後からSNS広告で販売する場合”

  1. SNS広告で販売するにあたり必要なモノを洗い出す。
    ・販売する商品のwebページ
    ・SNSの広告アカウント
    ・広告に使用するバナー画像
  2. 必要な人材を洗い出す。
    ・デザイナー
    ・コーダー
    ・広告運用者
  3. 販売開始までに必要な手順を洗い出す。
    ・ページ原稿作成
    ・ページラフ作成
    ・ページデザイン
    ・広告用バナー画像作成
    ・コーディング
    ・広告アカウント作成
    ・計測タグ設置
    ・広告入稿/配信
  4. 上記手順を2か月のスケジュールに落とし込む
  5. スケジュールをもとにメンバーに説明、着手指示
  6. コンサルタント/PM/マーケターへ進捗報告
  7. 完了までメンバーと連携をとり進捗確認

未経験の方には分からない用語だらけかと思いますが、特に気にしなくても大丈夫です。

webディレクターの

実際は明確に役割が分かれていないことが多い?!

実際の現場では

「webディレクターだから指揮/進捗管理だけ!」

ということはあまりありません。

指揮/進捗管理をしながら広告運用を行うこともあります。

また、PMやコンサルタント、マーケターとディレクターを兼任していることも。

この辺りは持っているスキルによります。

明確に分かれていないということもある、ということは覚えておきましょう。

どんなスキルが必要?

たった1つ!webの幅広い知識が何よりも必要です。

なぜなら、計画や施策が立った時に、

  • どのくらいの規模の計画なのかを把握
  • どんな工程/人材/モノが必要なのか?
  • 各工程どのくらいの時間を要する作業なのか?

これらを抜け・漏れなく、更に適切な順序でスケジュールに落とし込む必要があります。

webディレクターは、デザインや広告運用、プログラミングなど必ずしも自分自身で出来る必要はありません。

しかし、各工程の知識を持っていなければ、スケジュールを作ることすらできなくなってしまうからです。

なので“webディレクターになりたい!”と思ったら、まずは幅広いweb全体の知識を身に付ける必要があります。

webマーケターとの違いは?どちらを目指すべき?

webマーケターヵwebディレクターどちらを目指すべきか?

結論、個人の特性や向き/不向きによります。

というのも、どちらの職種も求められているものが異なるからです。

ただし、年収だけで言えばwebマーケターの方が高い傾向にあります。

また、企業によっては年収1,000万円超えも夢ではないCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)という役職に就ける可能性も。

まずは、webマーケターとwebディレクターの違いについて知っていきましょう。

webマーケターとは

一言でいえば…

“webを駆使して売れる仕組みを作り、売上/利益を生み出すこと”

そこには、販売だけではなく商品/サービスの開発も含まれることもあります。

狭い意味のwebマーケターには、

  • SNS運用
  • SEO対策
  • 広告運用

…などを行う人を指すことがあります。

間違いではありませんが、これらはあくまでマーケティング活動のいち手段です。

やはりマーケターの本質は、目標までを数字に落とし計画/戦略立て、適切な手段を選択することです。

仕事の軸/向き・不向き

【仕事の軸違い】
webマーケター
→目標(主に売上/利益)に対してどのような戦略/計画を立てどんな手段をとるべきか

webディレクター
→計画をいかに円滑に、効率的に遅延なく進行させることができるか

webマーケターの場合、最短距離で目標(売上/利益など)に持っていくための計画を、0から立てる場合も多くあります。

また、計画を具体的な数字に落とし込んでいくため、

  • 論理的に思考する力
  • 数字で計画を話す力

これらを求められます。

一方、webディレクターの場合、計画を把握し適切なリソースの配分を考え、スケジューリングし指揮/進捗管理しなければなりません。

また、現場で動く他職種のメンバー(デザイナーやエンジニアなど)と距離感も近く、接触機会も多いため、

  • 多職種の業務への理解するためのwebの幅広い知識
  • 円滑なコミュニケーション能力

といった能力が必要不可欠となります。

向き/不向き

webディレクターの向き不向き一覧表 webマーケターの向き不向き一覧表

役割、求められる能力がwebマーケターとwebディレクターとでは異なるので、当然そこには向き/不向きが出てきます。

また、webディレクター/webマーケターどちらにも適正がある方もいれば、反対にどちらにも適正がない方もいらっしゃいます。

ただし、すべての要素を兼ね備えていなければwebディレクターとして活躍できない、ということではありません。

webマーケターの向き/不向きの詳細は、>>【実例付き】webマーケティングに向いている人・向かない人を参考に。

webディレクターからマーケティング職へ転向や兼任も

ディレクター職で入社して、マーケティング職に転向することや兼任することは現場では結構あります。

また、中小の事業会社ではマーケターとディレクターが明確に分かれていないことも多く、兼任することが前提となっていることも。

どちらの道に進んだとしても、その後身に付けたスキル次第ではどちらも経験できる可能性は十分にあります。

年収比較

webマーケターとwebディレクターの平均年収比較
  • 地域
  • 業界/業種

これらによって、どちらの職種の年収も上下することは前提ということはご了承ください。

ただし、これまでも、恐らくこれからも平均年収は

【webディレクター<webマーケター】というのは変わらないでしょう。

とはいえ、あくまで全体の平均値。

個人レベルでは“webマーケターよりも年収が高い”ということは、スキルや成果、業界/業種次第では十分にあり得る話なので、必ずしもwebディレクターの方が年収が低くなるということではありません。

年収差は、あくまで傾向として捉えておく程度でよいでしょう。

webディレクターに未経験からなれる?どうやったらなれる?

結論、未経験からwebディレクターになることは十分可能です。

むしろ、web業界デビューがwebディレクターという方も珍しくはありません。

では、どのように未経験からwebディレクターになるのでしょうか?

方法は、

  • 未経験から転職
  • スクールで学ぶ

この2つとなります。

未経験から転職

未経験からwebディレクターになる方法の中で、多くの方が選択しているコースです。

また、未経験からwebディレクターを目指すのであればいきなり転職することが最短ルートとなります。

マーケター同様に経験者の増加により未経験求人は減少はしているものの、2023年も未経験求人はありますので、未経験からwebディレクターを目指すのであれば、まずは求人を探してみましょう。

マスメディアン
→web業界/広告/広報に特化した転職サービス(無料)

doda
→いわずと知れた業界最大級の転職サービス(無料)

まずは上記2つを使ってみれば求人探しに困ることはないでしょう。

ただし、30代中盤~で未経験となると、いきなり転職はハードルが高いものです。

30代・40代の方は、ぜひ次の“スクールで学ぶ”も検討してみるとよいです。

スクールで学ぶ

今後は“スクールで学んで転職“という流れが多くなってきます。

というのも、先ほどお伝えした通り、経験者が多くなり未経験求人が少なくなっていることは事実があるからです。

今後さらに、未経験からwebディレクターへ転職ということは、これまでより難しくなることは容易に予測できます。

また、

  • まったくの未経験者
  • スクールで知識を身に付けた未経験者

この両者であればどちらが採用されやすいでしょうか?答えは明白でしょう。

webマーケター向けのスクールよりも、webディレクター向けのスクールの数は少ないですが、

上記2つのスクールでは、webディレクター養成のコースがあります。

webディレクターに興味があるけど…

「なかなか未経験から転職できない」

「学んでから確実に転職したい」

といった方は積極的に受講を検討してみましょう。

まとめ

まとめ

webディレクター=web業界の現場監督/戦術担当

プロジェクト(web制作や施策等)の順序立てを行い、指揮/進行管理することがwebディレクターの役割。

なので…

webディレクターは、デザインや広告運用、プログラミングなど必ずしも自分自身で出来る必要はありませんが、幅広いwebの知識を求められます。

webディレクターの年収は平均値で483万円で、未経験の場合は平均で341万円となっています。
(年、地域、業界/業種によって異なります。)

未経験からwebディレクターになるには…

  • 未経験歓迎の求人に応募
    →多くの方が未経験から転職してwebディレクターになっているが、未経験歓迎求人は減ってきている。
    マスメディアン
    doda
    これらの転職サービスを使うと未経験歓迎求人を見つけやすい。
  • スクールで学ぶ
    →今後は未経験から転職するハードルが高くなるので、スクールで学んでから転職する方が有利に。
    SHElikes(シーライクス)
    インターネットアカデミー
    これらスクールにはwebディレクター養成コースがある

この2つが有効な方法となります。